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借地借家法 ― 法定更新、あなたを守る権利

「更新料を払え」と言われても、法律はあなたの味方です。

契約更新の時期が来ても、住み続けていれば、契約は法律の力で更新されます(法定更新)。 借家は借地借家法第26条、借地は同法第5条(平成4年7月以前に始まった借地は旧借地法)が定めており、借地では土地の上に建物があることが条件です。 そして、この法定更新の仕組みを借主に不利な特約で排除することはできません(借家は同法第30条、借地は同法第9条、旧借地法では第11条)。 東京文京借地借家人組合は、この法理にもとづき、賃貸トラブルにお困りの借地・借家人の方々を支援します。

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NEW・最新判例解説 2026年9月訂正 更新料 / 重要判例

2つの最高裁判決の正しい関係
――分かれ目は「更新料特約が法定更新を明記しているか」

昭和57年判決と平成23年判決は、大家側・借主側の双方で都合よく引用されがちです。 しかし2つの判決は、判断の対象となった更新料条項の書き方が異なります。 契約書の更新料条項が法定更新に触れているかどうかで、結論が分かれます。

判決 論点 結論
最高裁 S57.4.15(借家) 法定更新に触れていない更新料特約は、法定更新の場合にも適用されるか(特約の解釈) 特段の事情がない限り、合意更新に関するものであって法定更新には及ばない
最高裁 H23.7.15(借家) 「法定更新であるか合意更新であるかにかかわりなく」支払うと明記した更新料条項は、消費者契約法10条・借地借家法30条により無効か(有効性) 一義的・具体的に記載され高額に過ぎなければ有効。法定更新の場面でも支払義務を認めた
正しい統合解釈

平成23年判決の事案では、契約書に「法定更新であるか合意更新であるかにかかわりなく」更新料を支払う旨が明記されており、 最高裁は法定更新を認定したうえで、その条項を適用して更新料の支払いを命じました。 昭和57年判決のいう「特段の事情」がある事案についての判断と整理できます。 つまり「更新料特約が法定更新を明記していなければ、昭和57年判決により法定更新には及ばない。明記していれば、平成23年判決により、一義的・具体的で高額に過ぎない限り法定更新にも及ぶ」が正確な統合解釈です。 借主がまず確認すべきは、ご自分の契約書の更新料条項の文言です。

注意:「平成23年判決があるので、どのような更新料特約でも法定更新で支払義務が生じる」という主張は、 同判決が法定更新を明記した条項についての判断であることを見落としています。 反対に、「法定更新なら更新料特約は一切適用されない」と言い切ることもできません。 条項の文言によって結論が分かれますので、判断に迷う場合はご相談ください。
なお、2つの判決はいずれも借家(建物の賃貸借)の事件です。借地の更新料は、条文も判例も借家とは異なりますので、ご相談ください。
第一条

組合の目的

東京文京借地借家人組合は、更新料請求・敷金トラブル・法定更新をめぐる紛争など、 借地・借家契約に関する諸問題について、借主の正当な権利を守るための相談・支援活動を行います。

台東借地借家人組合が40年以上にわたり蓄積してきた判例データと実務知見を継承し、 拠点を置く東京都文京区にとどまらず、日本全国の借地・借家人のための相談窓口として活動を開始しました。

第二条

支援の内容

01 / SUPPORT

個別相談

更新料請求・敷金精算・法定更新の可否など、具体的なケースについて判例にもとづいた助言を行います。

02 / SUPPORT

判例データベース

最高裁・高裁・地裁の関連判例172件を、法理・争点別に検索できるデータベースを公開しています。

03 / SUPPORT

顧問弁護士との連携

必要に応じて、借地借家問題に精通した顧問弁護士をご紹介し、交渉・訴訟の支援を行います。

第三条

なぜ「何もしなくても」あなたは守られるのか

【借家の場合】借地借家法第26条のもとでは、更新のために借主がすべきことは何一つありません。 行動を義務づけられているのは貸主だけです。貸主が更新を拒むには、期間満了の1年前から6ヶ月前までに、 正当事由を備えた更新拒絶を通知し、しかもその内容と到達を自ら証明しなければなりません。 どれか一つでも欠ければ、契約は従前と同一の条件で更新された「とみなされ」ます。

【借地の場合】期間が満了しても、土地の上に建物があり、借地人が土地を使い続けていれば、 地主が遅滞なく、正当事由のある異議を述べない限り、契約は更新されたものとみなされます (借地借家法第5条・第6条。平成4年7月以前に始まった借地は旧借地法第4条・第6条)。 借家のような「1年前から6ヶ月前まで」という通知の期限はありませんが、更新後の期間は法律で決まります (平成4年8月以降の借地は最初の更新が20年、その後10年。それより前の借地は、堅固な建物30年、その他の建物20年)。

更新料については、契約書の更新料特約が法定更新の場合にも支払うことを明記していない限り、 法定更新には及ばないとするのが最高裁昭和57年4月15日判決です。ただし、法定更新の場合も含むと明記した特約について、 最高裁平成23年7月15日判決は、一義的・具体的で高額に過ぎない限り有効としています。 また、借家では第30条が第26条から第29条までの規定に反する借主に不利な特約を、借地では第9条(旧借地法では第11条)が借地人に不利な特約を無効としており、法定更新の仕組みそのものを特約で奪うことはできません。

「契約書に書いてあるから払わなければいけない」と思い込む前に、 まずはご相談ください。